中国にも日本のような「少女マンガ」はある?
【質問】
中国にも日本のような「少女マンガ」はありますか?やはりBL(ボーイズラブ)系が人気なのでしょうか?
【回答】
日本文化の中で、中国人が一番好きなのは、おそらく漫画でしょう。近年、中国の漫画市場が加速し、漫画人材がどんどん出てきて、素晴らしい漫画作品がたくさん出てきました。これには、中国の少女漫画の人気も含まれています。中国の漫画の発展は、日本の漫画だけでなく、台湾の漫画からも影響を受けているようです。
近年、中国の漫画産業は本格化し、オンラインアニメ産業の市場規模は2015年の32.8億元から2020年には238.7億元に急増し、ウェブコミックは2021年には45億元を超えましたが、影響力のある有名中国人漫画家はそれほど多くありません。「少女マンガ」を提起すると、ほとんどの人が日本漫画を想起します。多くの中国の漫画家が日本漫画業界にかかわっています。
日本に進出した中国の漫画家がいます。中国湖南省懐化市出身の漫画家の夏達(かたつ)さんは、作品は日本でも出版されます。代表作は広州漫友文化科技発展有限公司の「漫友」雑誌にて連載を行った「長歌行」です。「長歌行」は集英社の「ウルトラジャンプ」でも日本語版が連載されていました。 もう一人の中国の漫画家丁氷(ていひょう)さんは2009年3月には中国漫画家国際化戦略の最初の人材として日本に人材交流として派遣されました。丁氷の作品である「学園GOD」が中国では「可愛100」、日本側では「月刊Asuka」の2009年10月号より同時連載が開始されました。
少女漫画の作家として独り立ちした米沙さんは2004年大学2年生の時に描いた「空気ガール」がヒットし、デビューを果たしました。その後、「旁邊的旁邊」「洪荒書之商羊」などの短編漫画作品を発表し、いずれも読者に好評を博しました。米沙の繊細な画風は、気迫あふれるキャラクターと独自のスタイルで、細部にまでこだわり、業界からの期待も高く、中国漫画界で最も有望な少女漫画家の一人と賞賛されています。
当方は中国のネットで現在人気のある少女漫画を探しましたが、正直なところ、あまり影響力のある少女漫画はなさそうです。日本の少女漫画の模倣作があります。また、俗っぽい内容のものもたくさんあります。特筆すべき点はないです。
中国では、BL(ボーイズラブ)系漫画にも人気があり、「少女マンガ」の状況と同じように、皆が日本の漫画家の作品に注目しているのです。竹宮恵子さん、尾崎南さん、稲荷家房之介さんなどBL系漫画家の作品が中国読者に愛読されています。
(メルマガ黄文葦の日中楽話第80話より)
0コメント