アメリカのたび重なる銃撃事件を、中国の人々はどのように見ているの?
【質問】
アメリカのたび重なる銃撃事件を、中国の人々はどのように見ているのでしょう?まさしく「人権問題」だと思うのですが。
【回答】
現在、アメリカと中国の対立はますます激しくなってきます。アメリカに関するマイナスニュースがあったら、マスコミも一般の中国人もアメリカを批判します。 日本で地震が起きると中国メディアが真っ先に報道するように、米国で銃乱射事件が起きると中国メディアが真っ先に積極的に報道します。
アメリカを中国語で書くと「美国」になります。しかし、多くの中国人にとってアメリカのイメージは全然美しくないです。 中国メディアの報道によると、世界の銃乱射事件の3分の1近くが米国で発生しているそうです。
人口規模では、アメリカは世界の人口の5%に過ぎないが、公共の場での銃乱射事件の31%はアメリカで起きているのです。
中国メディアの報道では、アメリカは中国をいじめている国、安全でない国という論調です。 また、人種差別のある国でもあります。それに対して、中国はアメリカよりはるかに安全だとアピールしています。
一般的な中国人はこう考えているようです。米国は自由すぎる国であり、銃乱射事件の多発は米国の人権がおかしくなっていることの表れであると思われます。中国の公式宣伝に大きく影響されていて、アメリカの現状を客観的に見ることができる中国人は、そう多くはないでしょう。
(メルマガ黄文葦の日中楽話第82話より)
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