「新中国語から中国の「真実」を見る!」を出版

 私の本、「新中国語から中国の「真実」を見る!」がようやく10月29日に出版されました。四年間かけて、できた本で、本当にいろいろ感慨深いです。    

 「新中国語」の言葉から現在の中国社会事情と人々の価値観がみられると思います。日本人がこれらの言葉を知り、日本人に中国を理解する新しい窓口を提供しようという試みです。中国語を勉強している方に力を添えられたら幸いです。流行語113個、さらに、日中文化比較エッセイを11本収載しています。  

 これらの「新中国語」はほぼ若者言葉なので、流行言葉から「若い新型中国」が垣間見えるかもしれません。もともと「新中国」という言葉は、1949年に建国した中国を指す特定用語です。時代が進むにつれて、中国はさらに新たな発展を遂げていると言えるでしょう。つまり、中国社会・中国人はますます新しくなってきました。  

 この本の中に収録された多くの流行言葉は、2020年から三年間に生まれた言葉たちです。ある程度コロナ流行の「乱世時代」の特徴を反映していると言えます。  

 この前、出版社の編集者とメールのやり取りで書いた文字がそのまま本のカバーに載せられた。以下の通りです。 「自分は確かに、日本と中国の「狭間」にいるという感じです。日本で二十数年間暮らしても、日本人から「外人」と見なされ、中国に帰ると、日本人と見なされ…。とはいえ、日本と中国の「狭間」は決して狭い空間ではなく、むしろ広いです。なぜなら、私は日本と中国の両方を見ることができるからです。二つの言語を把握していますから。日本でも中国でも、私はよそ者だと自覚しています。ですから「『外人』という生き方」というテーマを書きたいです。  

 まだまだ、多くの日本人のステレオタイプ意識は根強いです。いまだに日本人と食事をすると、「黄さんは中国人だから、冷たい水を飲めないでしょう」「黄さんはなぜ中華料理を食べないの」などと言われます。私は24年間日本に住んでいて、私の胃はすでに「日本の胃」になっています。冷たい水も飲めるし、中華料理はあまり好きではありませんし…。中国人だからといって、中華料理を好きだとは限らないです。」  

 風人社オンラインショップに、「新中国語から中国の「真実」を見る!」のサイトをアップしました。規模は大きくない出版社ですが、中山道、東海道などを研究する本を多く出版しています。興味ある方はホームページをご覧ください。

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とある大学の学生記者・カメラマンOB・OGによる先駆的Webマガジン     カバー写真:石川龍