中国に関する質問回答(六)
★【質問】
日本ではコロナ禍の下で今年のクリスマスは地味なものになりそうです。中国の人々にとって、そもそもクリスマスとはどんな日なのでしょう?子どもたちにサンタクロースはやってきますか?
【回答】
クリスマスは確かに今の中国人にとって重要な祝日です。クリスマスだけでなく、サンクスギビングやバレンタインデーなどの「西洋の祭り」も祝われています。 実はそれらの祝いの日の重要なテーマは消費である。企業・サービス業にとっては大事なビジネスチャンスです。ジュエリーショップは、クリスマスはプロポーズの最適な日だと宣伝している。実際に、クリスマスを機に、好きな人に告白する人も多く存在します。
クリスマスの際、家族団欒で食事をし、家族にプレゼントを贈ることは普通です。 若者には、大勢の友達を一緒にパーティーをしたり、カラオケで歌ったりするのもよくあります。
70年代、筆者が子供の頃、童話の本の中サンタクロースを見たことがあるのですが、現実の中、サンタクロースを見たことはありません。それが外国のお金持ちおじいさんで、自分の田舎の家に来るわけがないだと思っていました。親からクリスマスのプレゼントをもらう記憶もありませんでした。
今の子供が昔と違って、大体サンタクロースがやってくることを信じています。皆が確実にプレゼントをもらえるからです。小学校にもサンタクロースが来て、子供にプレゼントを配ったりしているそうですよ。
かつて、子供たちにサンタクロースを信じさせるべきか、それとも幼い頃からサンタクロースはただの美しい伝説だと教えるべきかという議論がありました。 結局は、伝説の人物が自分の行動で多くの人々の人生を幸せにしてくれると信じるのは、子供にとって、決して悪いことではない。サンタクロースが子供に想像力をもたらしている。想像力は人間の発達の一部であり、さらに創造力を生み出すと多くの人が納得した。つまり、現在、多くの中国人にはサンタクロースの価値観を受け入れようとしています。
サンタクロースにつて、人間の考え方の成長は四段階があると思います。
(1)サンタクロースを信じる
(2)サンタクロースを信じない
(3)サンタクロースの価値観と知恵を持つために自分磨く
(4)自分がサンタクロースになって、人を幸せさせる。
ただし、中国では、一部の人が今でもクリスマスなど西洋の祭りを拒否的な態度を示している。特に、この二三年間、中国とアメリカの間に貿易戦争が爆発しているので、「アメリカの祭りをマネしないで」という言い訳である。時にはクリスマスにもナショナリズムが滲んでいるように見えます。
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