中国に関する質問回答(九)

 ★【質問】 私は「新中国語」コーナーのファンです。【彩虹屁】にも大笑いしてしまいました。そこでお聞きしたいのは、こうして次から次に新しい言葉が生まれて、それらの寿命はどれくらいなのですか?数年前には大流行したのに、いまは廃れてしまった言葉にはどんなものがあるのでしょう? 

 【回答】 

ご愛読いただき、ありがとうございます。

「新中国語」コーナーで取り上げられる言葉は主にネット流行言葉です。毎年、新しい流行語が生まれます。それらの寿命は大体半年間から1年間ぐらいだと考えられます。つまり、年間単位で流行語が変わっているようです。  

ネット言葉は21世紀に入ってから誕生した。当初は、インターネットユーザーがオンラインチャットの効率を上げるため、あるいは機知に富んでいたり面白かったりするために、自作の言葉を使用し、時を経て特定のネット言語へと発展していきました。

 また、ネット流行語の中には、何年も前から使われていて、みんなの慣用句になっているものもあります。例えば、「給力(gei li)」という言葉、10年前から使われている言葉、現在でも普通に話す言葉になっています。「給力」は、「頼りになる」、「すごい」、「素晴らしい」「頑張ったね!」など意味です。  

もう1つ、長年流行っている言葉は「正能量(zheng neng liang」と言います。由来はイギリスの心理学者、リチャード・ワイズマン氏の著書のタイトルです。「正能量」とは「プラスエネルギー」という意味の科学用語だが、人間が前向きに生きていくための事柄や心理などを指して「正能量」と表現します。 例えば、明るいニュース、前向きのエネルギー、励ましの言葉などを得る際、「正能量」をもらったと言います。しかし、「正能量」なにか、ポジティブなエネルギーとはなにかについては、人によって異なるかもしれません。  

「給力」と「正能量」はもともとネット言葉ですが、現在、マスコミにもよく使われています。やっぱり、気持ちいい言葉たちは長生きしています。数年前には大流行した言葉たち、いま死語になっていないですが、時代遅れの流行語はフェードアウトしていくと思います。 

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とある大学の学生記者・カメラマンOB・OGによる先駆的Webマガジン     カバー写真:石川龍