中国に関する質問(三十九)
【中国の子どもたちが抱く将来の夢はどんなもの】
【質問】
先日、第一生命保険が発表した「小学生がなりたいもの」のアンケート結果によると、男子が①会社員、②ユーチューバー、③サッカー選手、女子が①パティシエ、②教師、③保育士とのことです。中国の子どもたちが抱く将来の夢はどんなものなのでしょう?
【回答】
30,40年前の子供たちの「将来の夢」は、科学者、エンジニア、教師、医師、パイロットでした。 3年前、南京の小中学校に通う914人の子供たちを対象にした調査結果によると、子供たちの夢のトップ3は、相変わらず教師、医者、科学者であることが分かりました。
現在の子供たちに聞いたら、将来の夢はバラバラですが、中国社会の現状を反映していると考えられます。何が流行っているのか、何になりたいという傾向があります。 教師、医者、科学者は依然として人気がありますが、ほかには網紅(ワンホン)(ネットインフルエンサー)、芸能人、家を売る人、スポーツ選手、お金持ち官僚、美容院のオーナー、ペットショップのオーナー教師、警官など「将来の夢」があります。この数年間、中国では、網紅と芸能人の収入が急増している。
一人の小学三年生の「人生の抱負」というテーマの作文を紹介します。その小学生の将来の夢は「大家さんになること」。 「家にはたくさんの家がありますが、以前、支配的な父がそこで『家賃を払え』と叫んでいるのを見て、うらやましく思いました。父がドアをノックしに行って、中にいる人が律儀に大金を取り出して父に渡してもらうと、父はそれを受け取ってポケットに入れていて、とても堂々としていました…」。
中国の子供の心は現実的に向かっていると思った。
実は、日本の「小学生がなりたいもの」は中国でも話題になっており、ネット上で、「日本の子供たちは真面目で素直ですね」「日本の子供たちは、明るくシンプルな未来像を持っている」「自分の興味で職業を選ぶことが素晴らしい!」など日本の子供たちを絶賛したコメントが多数あります。
(メルマガ黄文葦の日中楽話第35話より)
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