中国人はどんなお酒を好んでいるのでしょう?
【質問】
前回の「酒後代駕」の記事を興味深く読みましたが、そもそもいま一般的な人々はどんなお酒を好んでいるのでしょう?やはり紹興酒が中心ですか?また、孟武さんがレポートされた「菜籃子」にも、ふだんお酒はどっさり入っているのですか?中国でもワインやウィスキーといった「洋酒」を造っているのですか?ちょっと想像がつきませんが……。
【回答】
中国ではお酒がたくさんあります。日本のスーパーで、なぜ紹興酒だけなのか、不思議に思いました。紹興酒は日本人の口に合うでしょう。中国でもワインやウィスキーがたくさんあります。「東方のワイン」だと言われているようです。お酒の「菜籃子」の中身がとても豊富だと思います。 日本と中国、それぞれの酒文化があると思います。
以下はお酒の会社の経営者でもある孟武さんから質問を答えてくださいました。
中国で最も人気のあるお酒は間違いなく貴州省の茅台酒(マオタイしゅ)であり、酱香型の53度の飛天茅台は、値段は2〜3千元にします。お酒が飛天茅台であればディナーパーティー、それは非常にハイエンドの食事だと思います。
お金持ちの人たちは、自宅で飛天茅台を保管するのが好きで、保管年数が長いほど値段が高くなり、人に贈るには、非常に高級な贈り物となり、53度の飛天Moutaiは、貨幣に匹敵します。濃香型の五糧液(ごりょうえき)は「茅台酒」と並ぶメジャーな銘柄で、また非常に人気があります。蒸留酒のシリーズでは、山西汾酒 (フンチュウ)、瀘州老窖、酒鬼酒などの酒類のブランドがあります。 暑い夏にはビールを飲みたくなるものですが、ビールの銘柄は地域ごとに分かれています。ナショナルブランドは青島ビールで、福建省には恵泉ビールの「雪津」があります。輸入されたステインの中では、メキシコのコロナ(CORONA)も広く飲まれています。
ワインは、中国語で葡萄酒と言います。ワインは、オーストラリアのワインの売上が最大で、フランスやイタリアのワインも人気がありますが、国内では主に「張裕葡萄酒」が飲まれていますが、グレードは輸入品よりちょっと劣ります。フレンチウイスキーxoブランデーは輸入ワインとしても非常に人気があり、一般的には歌ホールやバーで飲むことが多い。国産カクテルの中では、「百潤(Bai Run )」というブランドが最も高い評価を得ています。 お寿司屋さんで飲む人もいる日本酒は、ニッチな存在です。重慶で生産された「張小白」シリーズの白酒は、パッケージで若者市場を狙うことに成功し、若者の間で人気を博しているのです。すでに日本市場にも進出していると聞いています。紹興酒は日本で愛されているようですが、日本人がもっと多くの中国酒を飲んでいただきたい。
紹興黄酒、福建老酒などは、通常、炒め物料理に添える料理酒として使われます。福州では、一般家庭でも自家製の地酒が人気で、サツマイモから蒸留した「地瓜焼酒」や、もち米から作った「青紅酒」なども伝統的な地酒です。 中国人が好きなお酒の種類は非常に多く、地域ごとに特徴や好みがあります。お酒には大きく分けて、「酱香型」「濃香型」「清香型」「兼香型」があります。
醸造プロセスも味も同じではありません。近年、生活の質の向上に伴い、健康志向の消費という概念が消費者の間で評価されるようになってきました。一方、今日の食卓では、酱香型の白酒が多くの消費者に愛されています。 他の酒とは異なり、酱香型の酒は、小麦、水、ソルガムを原料とし、伝統的な「酱香」の製法で醸造された純粋な穀物酒であり、醸造過程で香りや味などの異物を添加していない、天然物です。
(メルマガ黄文葦の日中楽話第36話より)
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