家族の国籍はバラバラですが、日本と中国を自由に行き来して生活できる

【質問】 

親が日本での永住・帰化を選択したときの、子どもの受け止め方は一般的にどのようなものですか?

【回答】 

日本での永住・帰化は、在日中国人二世には違和感がぜんぜんなさそうです。日本で生まれ育った在日中国人家庭の子どもたちは、自分を日本人だと思いながら育ってきました。 

小中学生で来日した子どもたちは、中国と日本の学校教育を比較すると、日本の学校教育の方がはるかにシンプルで楽しいと感じるようです。永住・帰化の二択に対し、むしろ帰化を選択する人が多いです。 

 以前、一人在日中国人二世の高校生から聞いた話ですが、彼は永住権を持っていて、卒業時にクラスメートとヨーロッパ旅行を計画するところ、同級生は誰もビザを申請する必要がなかったが、彼はビザを申請しに行かなければならなかったのです。それを面倒に感じた彼は、両親に帰化することを提案しました。 

また、より慎重で、自分が帰化する際、子供には帰化させず、永住権を申請させる親もいます。子供が18歳になったら自分の国籍を選ぶということです。海外にいる中国人は、よりよく生き残るために国籍問題に柔軟に対応しているようです。夫婦、母子、父子と国籍が異なる家庭は珍しくありません。家族の国籍はバラバラですが、将来、日本と中国を自由に行き来して生活できるでしょう。 

(メルマガ「黄文葦の日中楽話」第67話)

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