中国では親は子どもにどのように名前をつけている?
【質問】
私はいまどきの「キラキラネーム」に呆れていますが、中国では親は子どもにどのように名前をつけていますか?
【回答】
確かに「キラキラネーム」は個性的ですが、読み方は難しいですね。 中国人の名前は2文字か3文字が多く、4文字の名前を名乗る人も少数ながらいます。子供の頃、映画と教科書の中、4文字の日本人の名前を見たら、面白かった記憶があります。
子供の名前のことですが、やはり親の思いを込めていますね。時代の印でも反映されていると思います、当方の名前も文化大革命との関連があります。 現在、占いで子供の名前を決める親も少なくないです。例えば、中国の伝統文化には「八字算命」(八字、四柱推命の別名)の占いの習慣があり、今でも人気があり、「八字」によって子供の名前をつける人もいます。つまり、縁起の良い名前を選びます。 子供の命名に際して、中国の伝統文化の粋である古詩を用いた命名法もあります。例えば、「秦淮」という名前は、『泊秦淮』の古詩に由来します。「簫剣」という名前は、清朝学者の龔自珍の詩『漫感』の「一簫一剣平生意、負尽狂名十五年」に由来します。
中国人には、名前の響きが大事です。読みやすいほうがいいと思われます。 中国の人名には、時代の印が見えます。多くの文化大革命の中に生まれた人の名前の中に、「文」という字があります。当方もその中の一人です。「衛東」の名前も多かったのです。毛沢東を保衛するという意味でした。10月1日は中国の国慶節(建国記念日)なので、多くの10月1日の誕生日の人の名前は国慶です。
以前、女性には「秀芳」「秀華」「淑蘭」「淑珍」のようないわゆる女性の美徳を表す名前がよく使われていましたが、現在、中性的な名前が多くなってきました。名前におけるジェンダー意識がだんだん薄くなっているようです。
(メルマガ黄文葦の日中楽話第88話より)
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