【映画】『カメラを止めるな!』子どもを職場に連れて行こうよ

子持ちコンブ 


こんにちは。歩く厚顔無恥こと子持ちコンブと申します。よろしければしばしお付き合い下さいませ。



ちょっと前に、ニュージーランドの首相が国連総会に自分の子どもを連れて行ったことが話題になっていた。

この話題でわたしが思い出したのは、今夏最大の話題作となった映画「カメラを止めるな!」である。


ネタバレになるので詳細は避けるが、この映画には、自分の赤ん坊を職場に連れて来る母親が登場する。
あ然とする大人たちを前に、母親は「おとなしい子だから大丈夫です〜」と笑顔で言い、その場を取り繕う。そして想定外というべきか案の定というべきか、赤ん坊は大声で泣き出すのである。
大人が真面目な顔を突き合わせている中で赤ちゃんの鳴き声が響くというその絵面は、シュールで笑いを誘うシーンとなっているのだが、やはりその描き方には、一応曲がりなりにも6年間母親をやっている身としては正直モヤっとした。
ここを笑いにするということは、この母親の行為は、迷惑行為で非常識だと暗に示しているとも取れるからだ(まぁ実際にこの母親はKYキャラっぽく描かれているんだけれど)。


公共の場で、子どもが泣いたりグズったりした時の居心地の悪さを身にしみて痛感しているので、
「あぁ、きっとこういうさりげない描写の積み重ねが、世の"子連れ様"なるイメージを作り上げているのだな」とゲンナリしたのは確かだ。(映画は面白いです)


それにしても、今回のニュージーランド首相のようなこの手の話題は度々持ち上がるが、なぜ「職場に子どもを連れて行く」ことで話題になるのはいつも母親なのだろう?共働きしているなら、別に父親が子連れで出勤したって良いはずだ。なぜ父親はそれをしないのだろう。

仕事の邪魔になる?
まわりに迷惑がかかる?

なるほど。

じゃあ子連れ出勤してる母親に対してもそう思ってるってことだよね?

なんかこの辺りの話題ってほんとモヤる。

あと、不思議なことに日本でコレやるとめちゃくちゃ炎上するよね(確か去年どこかの市議が子連れ出勤したらめちゃくちゃ批判されてた)。海外の人は褒められるのにね。謎だね。

ちなみに、映画に出てくる赤ちゃんは本作の監督をした上田慎一郎さんご自身のご子息だそうです。
子連れ出勤、お疲れ様でした。

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とある大学の学生記者・カメラマンOB・OGによる先駆的Webマガジン     カバー写真:石川龍