男女平等って、なに?

たまちゃん  

家庭科の授業で、調理実習をやった。スクランブルエッグと野菜炒めっていうシンプルなメニューだったけれど、どの子も悪戦苦闘!! 
『この子は家でお手伝いしてるな。お手伝いしている子は手際がいいな!』、『この子は家でお母さんが料理をしている様子をよく見てるな』など、調理実習1つで、家庭の様子がよく分かる。 
先日、調理実習の事前指導の時、子どもたちに1つ投げかけをしてみた。 
『昔は家庭科は、女子しかやらなかったんだって。男子は家庭科の授業なかったらしいよ。どう思う?』 
一斉に返ってきた答えは、『今の時代のほうがいいな。ぼくたちだって、家庭科やりたいよ。』 
今の子どもたちを見ていると、共働きなんて当たり前の光景で、男女平等なんて自然に感じるのかもしれない。 
『性別だけで、差別は良くない。』 
そんな私も、小学校から家庭科は男女一緒にやってきている世代である。 
でも、それは自然なことで、女性が働くのも当たり前な価値観で育ってきた。 
私が大学3年生になり、就活を始めたころには、就活をして3年で結婚して寿退社なんて古い!当たり前のようにみんなが大学進学していた。 
世代によって、価値観は変わっていくものだ。来年は新しい時代に変わる。 
子どもたちには、新しい価値観を生み出してほしい。 
たかが調理実習だけれど、そんなことを感じさせた一コマだった。 

一号館一○一教室

とある大学の学生記者・カメラマンOB・OGによる先駆的Webマガジン     カバー写真:石川龍