モンスターペアレント

初対面の人に『お仕事何されてるんですか?』と聞かれることが多い。
『学校の先生です。』と答えると、必ずと言っていいほど『モンスターペアレントって、大変でしょ。』と言われる。


答えは、
ええ、大変です。
理不尽なことも多いです。


実は、私も保護者とトラブルになったことがある。

原因はなんだろう…?

いろいろ考えてみたら、この10年働いてきて、感じたことがいくつある。
1つは、教員と保護者の間にコミュニケーション不足や気持ちのすれ違いのせいではないか。もっと違う言い方をすれば、保護者は納得したかもしれない。

もう1つは、お互いに尊敬することがなくなったことだと思う。
私はまだ、独身だ。昔『独身のあなたに、子育てのなにが分かるの!』と言われたことがある。
人生の先輩として、子育ての先輩としての保護者に尊敬の眼差しで、接していただろうか。
逆に保護者が教員を尊敬することもなくなったと思う。少しでも不満があると、すぐに管理職へ。不満を言ったもん勝ちになる。
そうしたちょっとしたすれ違いが、モンスターペアレントを生んだ原因ではないだろうか。


いつからなんだろう。
時代のせいなのか。
どうして、こんなに窮屈な教育現場になったんだろう。


先日、ベテランの先生が話していた。
『昔のほうが教育現場は自由で楽しかった。今は窮屈だ。』と。

一号館一○一教室

とある大学の学生記者・カメラマンOB・OGによる先駆的Webマガジン     カバー写真:石川龍