サンタクロースの正体は?

今、子どもたちのもっぱらの話題は、クリスマスプレゼントだ。
ちなみに、うちの6年生の男子たちは、未だにサンタクロースを信じている。
逆に女子は『あれはお父さんだし。』と、冷めている。
でもみんな、クリスマスにプレゼントもらえるし、ケーキは食べられるし、クリスマスが待ち遠しくて、毎日わくわくしてるようだ。


そんな子どもたちを見てると、『大人になってわくわくすることって、あったかな?』と、疑問が湧いてきた。

毎日仕事や時間に追われて、土日も休日出勤だし、ときどき飲み会があって。
今の楽しみと言えば、ボーナスくらいだし、結婚できないし。


小学生の時は、中学受験でうっぷんがあったけど、でも、学校で友達と遊ぶのは楽しかったし、クリスマスや誕生日はとても楽しかった。
中学生の時は、なにかに夢中になっていたかな…
高校生の時は、なにかに夢中になっていたかな…
大学受験には、なにかに夢中になっていたかな…
大学生になってからは…
働き始めてからは…

無邪気に、なにかにわくわくしながら、夢中になっていたことは、あったのかな…
なぜわくわくする楽しみがなくなったんだろう?
大人だって、子どもと同じように無邪気になにかを恥じらいもなく、わくわくしてもいいのに。


サンタクロースって、すごい存在だ。
一度も会ったことがないはずなのに、子どもたちを夢中にさせる。
私たちの大人は、子どものわくわくする気持ちや夢を大切にすることが、仕事なのかもしれない。


でも、いつからだろう。クリスマスが憂うつになったのは。

一号館一○一教室

とある大学の学生記者・カメラマンOB・OGによる先駆的Webマガジン     カバー写真:石川龍