先生がマジで怖い!

『先生が怖い』
『先生が厳しい』
『ヤバい、先生に怒られる』
『先生はごまかせないかー』
『先生の中で、一番やばい』
この2年間、クラスの子どもたちが言っていた言葉である。


今、本気で子どもたちを怒れる大人がいるだろうか。
今、やっていいこととやったらいけないことを、きちんと言える大人がいるだろうか。

ここ数年、体罰や保護者対応とか個人情報とか厳しくなり、これまで以上に、世間の目が気になるようになった。
もちろん、やったらいけないこと。
でも、世間の目を気にするあまり、学校ではなにもできなくなった気がする。


私が子どものころ、外で悪いことをしていると、知らない近所の人にもよく怒られた。
公園で1人で遊んでると、近所の知らない子とも遊べた。
友達と悪さしてると、よく先生に怒られたし、理不尽なこともあった。
でも、子どものころは楽しかった。


子どもたちに、口うるさく言うことがある。
『宿題やった?』
『手は洗った?』
『鉛筆は削った?』
『ハンカチとティッシュはある?』
などなど。
一番うるさく言ってることは、
『自分の主張を言う前に、自分の義務は果たした?』
クラスの子どもたちには、口うるさくて、とても恐れられているらしい。

でもいいや。


世の中、義務も果たさずに権利ばかり主張する大人が増えた気がする。
なぜ自由が感じられない窮屈な世の中になったのだろうか。

一号館一○一教室

とある大学の学生記者・カメラマンOB・OGによる先駆的Webマガジン     カバー写真:石川龍