中国の一人親家庭には補助金がない
【質問】
前回、黄素華さんの新しいコラムを興味深く読みました。日本の貧困対策では「シングルマザー」が重要な論点になっていますが、中国ではどうなのでしょうか?
【回答】
中国社会福祉専門プロの黄素華さんによると、中国の貧困対策はやはり収入を基準に対応しています。一人親家庭には政府からの補助金がないです。一人親家庭の子供は大学に進学する際、大学からの助成金や奨学金を申請することができます。大学側がよく貧困の大学生に経済面の支援を与えているようです。政府から大学生への助成金もあります。
シングルマザーは必ずしも経済状況が悪いわけではないようです。中国のシングルマザー像は日本と違っていると気がします。「女強人」(女性経営者など)のシングルマザーも少なくないです。また、子供を両親のところに預けて、シングルマザーでも事業を成し遂げることが可能です。中国では、祖父、祖母が孫の面倒を見ることが普通ですね。
また、仕事の面では、中国の女性は男性と同じ機会を得ています。 収入面でも大きな差はありません。日本では、仕事の面では、女性より、男性の方が優遇されていることは、現実です。本格的な女性活躍ができない限り、シングルマザーの問題は深刻化するばかりです。
(メルマガ黄文葦の日中楽話第47話より)
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